都内で一人暮らしをしていた時の話です。
それまで月7万近くの家賃を払っていたのですが、失業のため支払いが困難になりました。
友人が新宿区でありながら家賃2.5万円のアパートに住んでいたので、そこに引っ越すことに。
安さだけで決めたのですが、住んでみたら散々な目に遭いました。
まず、2階建のアパートの一階なのですが、目の前が道路。そのため窓を開けると、排気ガスが容赦なく入ってきます。
しかし空調が取り付けられていないので、窓を開ける以外に涼を取る方法がありません。
そしてトイレや台所が共同でしたが、なぜか住人の一人が専有して譲ってくれませんでした。
何より驚いたのが、廊下や台所でネズミやゴキブリが走り回っていたことです。
そのアパートは一軒家を改造した造りで、2階の一部の部屋が大家さん御家族の居住スペースでした。
つまり同じ屋根の下に大家さんが住んでいたのですが、ネズミを駆除する気配がほとんど感じられませんでした。
お金がかかるから、殺鼠剤を少し撒くだけだったのです。
また、大家さんは奥様でしたが、ご主人が分煙にぞんざいなのが困りました。
2階の自身の部屋で吸うのですが、ドアを開けっ放しなので一階の共有スペースまで煙が流れてくるのです。
一年耐えてやっとお金が貯まったので、次の部屋に引っ越しました。
お金がない時期だったので仕方ないですが、やっぱり家賃は安ければそれなりに理由があるもんだと思いましたね。
今となってはいい経験ができたので、楽しい思い出です。
思ったのはお金が無かったら無いなりに生活できるし、その生活にも慣れてくるもんだと言う事。
将来的に、経済的に困ったことがあっても、今回の経験があるので、安心だし、乗り越えることができるという自身がつきました。